グループインタビューを超えて

富裕層グループインタビューを取り仕切るには、まずは調査会社の理解が第一に必要です。マジックミラーがあるような会場はまずはご法度でしょう。場所の選定、グループインタビューの形式、謝礼の形式の順にポイントを述べます。

1:場所の選定
富裕層グループインタビューの目的は、調査したいことに関して富裕層の本音を聞く、という1点につきます。目的をこの1点に絞ることで理解できることがあります。会場を通常の会場にしない、ことです。通常の調査会場にしたくなってしまうほぼ唯一の理由は「グループインタビューをやっている感じがするから」なので、本来の目的とはそもそも合致しないわけです。

2:グループインタビューの形式
場所の選定にも大きくからむ話ですが、レストランの個室でお茶しながら、ランチしながら、のようなスタイルが適している形式のひとつでしょう。また、参加者の人数に制限を設けないこともポイントのひとつです。「富裕層5名のグループインタビューをしたい」は「集まってくれた富裕層のうち5名の意見を集約できればいい」と考えればハードルがぐっと低いものになります。

3:謝礼
大きな問題点は謝礼です。一般的には現金で渡すことも多いようですが、たとえば、自社で展開しているオウンドメディアに意見の一部を掲載し、参加者に情報提供するというような手法も考えられます。あるいは、寄付にまわしたいことをあらかじめ伝えるというのも大きな意味のある手法のひとつでしょう。

かけがえのない時間を提供いただくことを考えれば、富裕層グループインタビューは、「調査におけるグループインタビュー」の概念を超えて新たな制度設計の上にたって考える必要があります。

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